My-yuki Project
1998年 5月11日作成
第3話「こういちのかんさつにっき(つよし編)」
いもうとは、えっと、つよしだっけ、なーんかへんな子なのね。
わたしたち、ぜんぶで8人きょうだいで、わたしとつよしだけ、このいえにひっこしてきたの。
だけどねー、まえのおうちにいたときからおもってたんだけど、つよしってかわりもの。
とにかくもぐりたがるの。
きのうも「ケース」のそこで、わたしがきもちよーくおひるねしてたら、いきなりじしんがおきた。
きゃーっきゃーっきゃーっ。
わたし、びっくりしてとびおきた。
うまれてこのかた、じしんなんてはじめて。
にんげんたちに「ケース」ごともちあげられることはあるけど、じしんってやっぱ、じめんだけゆれるのねー、はーびっくり。
…なんておもってたら、したにひいてあるしんぶんしに、つよしがもぐっていた。
もー、やーん。
(あれー、おねーちゃん、いたのー?)
とかゆって!
びっくりしたのよーっ。
わたし、おしとやかだから、しんぞうちっちゃいのよー。
ただでさえトクトクいってるハムスターしんぞうが、よけいにトクトクいって、じゅみょうがちぢまっちゃった。
(あれー、じゃ、ないわよっ。わたし、しんけいがこまやかなんだから、おどかさないでよ、このばかハムスター!)
(え、なにかびっくりした?)
(もー、あんたとはぜっこうだから!)
きょうになっても、わたしはつよしとくちをきいてない。
2かいのいえでひとりでねてる。
いつもはつよしといっしょに、おふとんにくるまってねてる。
でも、ひとりでねてる。
つよしはあいかわらず、しんぶんしのしたにもぐってねてる。
あー、なんかつまんない。
(ねー、つよ…)
だめ!
いま、さきにくちきいたらまけよ!
わたしはつよい子なんだからっ。
(なーに?おねーちゃん)
え?
つよしがめのまえにいた。
(ねー、なーに?)
なーんにもかんがえてないよーなかおして、かわいくわらってる。
…ちょっときのうはいいすぎたかな。
(あの、きのうのこと…)
わるいとおもったら、すぐあやまるのも、いいおんなのじょうけんよね。
(え?きのー?…なんかあったっけ?)
っっっなーにー!?
こいつ、すっかりわすれてるー!!!
あっ、あんたなんか…、
(あんたなんかだいっきらい!!)
つよしってほんとへんな子。
わたしはつよしをかんさつすることにした。
てきをしるのも、かつためにはひつようよね。
うーむ。
よくみると、なーんかいっつもうごいてて、おちつきがないわねー。
やっぱり、わたしのようなちせいをもった、エレガントなハムスターはそうそういないわね。
ふふふ。
しかもせなかのもようも、はっきりしていて、とってもキュートっ。
…とと、わだいがそれてしまったわ。
あと、いっつもなにかたべてるわねー。
?
そーいえば、さいきんあの子、みょーにおっきいような?
??
「ねー、最近つよし、なんかデブになってない?」
そうそう、そーなのよ!
わたしはスリムなまんまなのに、つよしはデブになってるの!
ひまわりのたべすぎよね!
このうちででてくるひまわりって、やすものだから、おいしくないの。
だからわたしは、あんまりすきじゃないんだけど、つよしはきにしないでもりもりたべてるんだもん。
デブになるはずよ。
じゃくてんはっけん!
つよしはデブ!
……あれ?
てことは、けんかしたら、かてないの?
あれ?
てことは、けんかしたら、まけるってこと?
あれあれ?
…………な、なかよくしとこう。
つづく。
第4話「こういちのかんさつにっき(おうち編)」
「なんでわたしがこんなところに!?」
こういちは自らの不幸を切々と語る!
"My-yuki Project" Produced by Yukie Kanda.