My-yuki Project
2001年10月 6日更新
顔と名前と言霊と。
言霊(ことだま)って信じますか? 言葉には魂が宿っている、とか、言葉には不思議な力がある、というあれ。 モノに名前をつけると魂が宿る、呪いの言葉を不用意に吐いてはいけない…など、色々言われています。 辞書的な定義などは他に譲るとして。 私的な言霊の話。
でも、一概に馬鹿にしたものじゃないな〜とも同時に思っています。 だって、テレビでやってるのは嘘くさくても、まだよくわかんないことっていっぱいあるでしょうからねえ。 私は結構物に話しかけるタイプで、家族に笑われています。 物の扱いが非常に雑なので、大切に長く使おうなんて、これっぽっちも思っていないんですが。 でも、一緒にいる間は楽しくやりたいじゃないですか。 だから、そこそこの高級品(!?)にはちゃんと名前がついています。 このHPをご覧になっている方はご存知でしょうが、メインで使っているノートパソコンのThinkPadは「紫呉(しぐれ)」ちゃん。 その前のMebiusは「めびー」。 さらに前に使っていた(親の)パソコン達も「ダイナちゃん」「ぷりしぇ」「りぶちゃん」…まあ、なんともセンスのない名前がついています。 さらに、自転車は「ちゃりちゃり」、携帯電話は「My電話」、PocketPostPetは「ピータン」…。 すぐに物を壊してしまうからこそ、それまでの間は愛情を注いでやりたいと思っています。
ちゃんと人間の友達もたくさんいます(平均よりは少ないけど)。 でも…。 その友達って、大体年上か年下なんです。 会社に入って知り合いや仲良しになった先輩はいるのですが、同期とはなかなか…。 同じ部署の同期とは仲良くお昼食べたりしてるんですけどね、その他の同期とはほとんど面識がないに近い状態。 もともと、狭く深くなつきあいかたをする方なので、まあしょうがないかねえ、とは思っていますが。 でもやっぱりこれは良くないでしょう、と原因を良く考えてみたりして。 ちなみに、どつぼる人って「どうしてこうなっちゃったんだろう」とか考えがちですが、実は原因を考えるのは無駄な作業だそうです。 モノの本によると。 だから私もどつぼった時は原因を考えないようにしています。 閑話休題。 で、一番の原因は、「顔と名前が一致しない」なんですよ。 もともと、人間の顔の認識能力が弱いので、顔がわからない。 で、積極的に人に話しかける方ではないので、きっかけが全然つかめず…そのまんま。 さらに人間に対して「かっこいい人」「ごつい人」「へなちょこな人」「うるさい人」「眼鏡かけてる人」位の区別しかできないので、よく人の名前や以前に聞いたエピソードがごっちゃになる。 そんなわけで、再び会っても(この人会ったことがあるよな…でも名前が…)と困ってしまって、「確か剣道やってましたよね」とか言うと「?」という顔をされたりして。 だからなかなか人を覚えられないのです。 一度親しくなってしまえばこっちのものなんですけどね…。
ふと気がついたんです。 同期の名前を口に出したことがほとんどないこと。 男の子だったら「××君」、女の子だったら「××さん」ってのがまあ普通かな、って思って呼びかけるときはそう言っているんですが、自分の中で何か違和感があって。 友達同士だと既にあだ名で呼び合ってたりするけど、私がいきなりそう言っても馴れ馴れし過ぎるし、あんまり親しくない人をいきなりあだ名で呼ぶのも嫌だし…。 要は距離を測りかねるんですね。 なんと言って良いのかわからないから呼ばない。 でも、何かを頼むのだって「ねえ、これやって」より「ねえ、××さん、これやって」の方が絶対感じがいいし。 しばらく経ってからだと「××さん、下の名前教えて」なら言えるけど、「名前わからないから教えて」は聞きにくいし。 大体、呼んでるうちに名前覚えちゃうし。 年上や年下だったらそれがないんです。 だって、呼び名は「名字+さん」でOKですから。 だから、仲良くなれるんだなあ、と。 距離がわかるから。 一線を引いたままでいいから。
名前をつけることには意味があると思います。 モノに名前をつけることによって、ヒトはモノに魂を込める。 モノが生きていると認識する。 モノが特別なものだと認識する。 名前を呼ぶことには意味があると思います。 ヒトがヒトを認識する。 「私はあなたのことを知っていますよ」と、自分にも相手にもアピールすることができる。 自分の中に住まわせた「他人」のレプリカに、魂を込める…。 自分の中で、他人が生きた存在として認識される。 言葉には、力がある、そう、思います。 他人に「名前」をつけるだけで、仲良くなれる可能性は格段に大きくなるのです。 「名前」はあだ名かもしれないし、「××さん」かもしれないし、呼び捨てかもしれない…。 でも、「私はあなたを「こう」認識していますよ」というスタンスを明確にするのは同じです。 どんな呼び方でもいいから、とりあえず。 名前を呼んでいこうと思うのです。 言霊の力を借りて…。 |
"My-yuki Project" Produced by Yukie Kanda.